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扉を開いて(プチM&Aで大化け)

2015年1月11日(日)晴れ

・プチM&Aで大化け 買収コツコツ、高成長続ける企業
 
 エア・ウォーター <4088> [終値1850円]「ねずみの集団経営」2013年商標登録。
 2015年3月期連結経常利益12期連続で過去最高更新見通し。
 原動力は1件当たりの金額が数億円から数十億円の「プチM&A(買収・合併)」。00年以降傘下に収めた会社は90社。
 14年3月期の連結売上高と利益のおよそ半分を買収した企業が稼ぐ。 

 VTホールディングス <7593> [終値471円]不振のディーラー立て直すM&Aで成長。最近オーストラリアのディーラー買収。

 大和ハウス <1925> [終値2249.0円]この10年で11件買収。16年3月期までにM&Aには500億円使う。
 住宅事業は国内が成熟しており、物流や商業施設といった他の既存事業を買収で拡充。

 M&Aにはリスク。旧レックスHD、インデックス、モックなど買収で急成長しても、経営行き詰まり。
 買収した企業をどうハンドリングするかが、成否分ける。

 日本電産 <6594> [終値7935円]買収を本業のモーター関連に絞り、買収価格も独自に算定も、
 永守重信会長兼社長、「相手との対話」も重んじる。10年越しに実ったM&Aも少なくない。

・プチM&Aで大化け 達人たちの選別眼を探る。

 アルコニックス <3036> [終値1917円]需要の変動が大きいレアアースに依存しては業績が安定しない。
 企業買収で、非鉄金属の調達から部品の製造まで手掛ける会社目指す。04年以降の買収件数は11件。今後3年で150億円想定。
 「グローバル」「ニッチ」「トップ」をキーワードに買収先選ぶ。 

 アインファーマ <9627> [終値3760円]北海道地盤の調剤薬局最大手。2015年連結純利益は8期連続で過去最高更新見通し。
 シェア拡大に向け、アイン流のM&A巧者ぶりがさらに試されそう。

 前田工繊 <7821> [終値1160円]公共工事用資材が主力。「成功する買収の秘訣はフォローが大事」。
 今後は収益源を探る買収が中心も、こだわるのは収益力。

 トーホー <8142> [終値446円]神戸の業務用食品卸。同業買収で関東や東海に進出。上野裕一社長就任後19社買収。
 本業補う買収に集中。現在は買収ペースを年2件までと。

 日本電産 <6594> [終値7935円]買収企業は40社超、2015年3月期には連結純利益前期比22%増、690億円と過去最高見込む。
 「M&Aでは時間を買う。何のために買うか目的を明確にするのが大切。」
 「買収したら終わりでなく、買収した会社を変える必要がある。」
 買収する企業の判断は「1番は社風。自社に近い会社を買う。自分で現場を見に行く。」 

・プチM&Aで大化け 買収後苦戦企業の分かれ道。失敗リスク、のれん代で見極め。
 のれん代が大きいほど減損迫られた際のリスクは高まる。
 テクノプロHD <6028> [終値1975円]総資産に「のれん代」が占める割合54.5% 「のれん代」が経常利益の何倍 7.0倍。
 すかいらーく <3197> [終値1225円]47.7% 12.4倍 リアルビジョン <6766> [終値504円]39.9% -
 そーせいグループ <4565> [終値4295円]37.2% 7.4倍 リンクアンドモチベーション <2170> [終値160円]36.8% 2.5倍
 JT <2914> [終値3200.0円]34.4% 2.5倍 メディビック <2369> [終値247円]32.3% -

・日本株、乱高下の年明け。
 原油安をきっかけとする強弱材料の間で揺れ方向感の定まりにくい日本株相場、先高感は根強い。
 原油安で痛手受けたヘッジファンドなどが持ち高圧縮に動き日経平均は6日、525円安。7〜9日は3日続伸。
 自律反発に加え、原油安のもう一つの側面着目、主要国の金融緩和余地広がり、あふれたマネーが株に流入する構図。
 長期投資家の買いで、相場が再び上昇とトレンド入りする展望が開けそう。

・米主要企業の2014年10-12月期今週から本格化。まず原油安の負の側面が強調される可能性が高い。
 事前の市場予想ではエネルギー分野が足を引っ張り、
 主要企業の増益率は前年同期比4%台と10%増益だった7-9月期から半減する見通し。

・欧州中央銀行(ECB)22日の理事会で国債を大量に買い取る量的緩和(QE)決めることが確実な情勢。
 通貨安で景気押し上げ、物価のテコ入れ狙う金融緩和となる。

・南米の産油国ベネゼイラの経済疲弊が一段と濃くなってきた。原油価格の大幅な下落に伴い、頼みの綱の外貨収入が減少。
 2014年はマイナス成長に陥った模様。インフレ率の年率で6割超と世界有数の高い水準。

・米利上げ「最短シナリオで6月」はまだ固まらず。
 先週の米株式市場は年明けから値動きの激しい展開、ダウ工業株30種平均は5営業日すべてで前日比変動幅が100ドル超。
 原油相場や欧州金融情勢の進展に一喜一憂。米景気に関しては良好な指標が相次ぐ。
 3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の議長会見での発言がヤマ場に。

・ファーストリテイリング <9983> [終値44760円]
 2014年9-11月期連結決算好調。円安メリットに国内ユニクロ事業採算改善。市場関係者「サプライズ」と。

・発掘実力企業:上場5年以内の成長銘柄(8)エスクリ <2196> [終値987円]
 大都市の「駅近」限定で結婚式場開設、全国17ヵ所で展開。各結婚式場をIT(情報技術)でネットワーク化も特徴。
 今期は式場2ヵ所、来期は3ヵ所新設予定。外食やホテルなどの分野でM&A(買収・合併)検討。
 18年3月期までに売上高400億円、営業利益率11%以上目指す。

・マクドナルド <2702> [終値2503円]とうのく業績回復。相次ぎ異物混入報告、止まらぬ株価下落。
 カギは豊富な手元資金活用して、どんな対策打つか。

・ABCマート <2670> [終値5620円]客単価引き上げへの取り組み奏功、円安による仕入れコスト増加を吸収。
 円安は仕入れコスト増の一方、訪日外国人客の購買力増すことや海外店舗の売り上げが円換算で膨らむ。
 「マイナス一辺倒ではない」。足元の原油安の効果で調達コスト下がれば、利益率の改善につながる可能性が高い。

・会社がわかる 特集セブン&アイ <3382> [終値4366.5円]消費増税、物価上昇、実質賃金の低下の三重苦の中強さ際立つ。
 営業利益の約75%稼ぎ出すコンビニ事業柱に、絶えず新たな商品のサービス生み出し続けていくことで成長維持する戦略。
 入れたてコーヒーの次はドーナツ。食感にこだわる。昨秋から関西地区で販売開始、今年8月末までに全国展開へ。
 課題はスーパー・百貨店事業の利益率の低さ。オムニチャネルで次世代に挑戦。

・2015年の「びっくり予想」米投資ファンドブラックストーン著名ストラジストバイロン・ウィーン氏
 利上げは年前半に。
 サイバー攻撃による費以外が深刻化
 S&P500株価指数が15%上昇
 欧州中央銀行(ECB)が国債、社債、住宅担保証券の購入開始
 日銀の金融緩和の影響力低下、日本株は横ばい
 中国成長率が7%割れ
 原油安の影響でイランが核開発縮小
 原油価格1バレル40ドル台に、ロシアのプーチン大統領は来年までに辞任
 ハイイールド債のスプレッド(国債に対する上乗せ金利)が半分に
 米議会では多数派の共和党主導で法案可決

・株式市場で時価総額が比較的小さい銘柄を買う動きが広がっている。
 先週は東証2部指数と日経ジャスダック平均株価が約8年7ヵ月ぶりの高値つけた。
 外部環境に左右されにくい中小型株は地方活性化掲げる政府の政策の恩恵受け安いとの期待も後押し。
 今月は下旬に欧州中央銀行(ECB)理事会とギリシャ総選挙という重要イベント控え、
 原油価格も不安定で、主力株には買い入れにくいとの声は多い。
 目先は中小型株物色する流れ続き、株式相場下支えする構図に。

・ある邦銀ディーラー「今年最初の主役はユーロ」と表現。ユーロは対ドルで9年ぶり安値に急落。
 市場では量的金融緩和の導入でユーロ安が一段と進むとの見方広がる。
 気の早い市場参加者からは1ユーロ=1ドルを示す「パリティ」見据える声も出始めている。

・OUT Look:今週の株式相場、日経平均株価は1万7000円を挟んでもみ合いか。
 週末の米雇用統計はほぼ市場予想通りの結果で、米景気の回復改めて印象付け。
 再び円安・ドル高基調が強まれば、日本株には追い風になる。
 ギリシャの政情不安や原油の一段安に対する警戒感は強く、上値も追いにくく。
 海外要因などの外部環境に左右され値動きの荒い展開も予想される。
 1/22日の欧州中央銀行(ECB)理事会や25日のギリシャ総選挙などのイベント控え国内外の機関投資家は様子見ムードとも。
 国内景気指標では13日に2014年12月の景気ウォッチャー調査(街角景気)発表予定。
 15日11月の機械受注、12月の企業物価指数も発表。
 海外では12日アルコア皮切りに米企業の10-12月期決算発表始まる。米国企業の底堅い業績が確認されれば日本株には追い風。

・Wall Street:今週の米株式相場は高値圏での一進一退か。
 米景気の勢いや製造業の景況感などを示す経済統計相次ぐ。欧州の不透明感を米景気の明るさで払い切れるかが焦点。
 14日2014年12月の小売売上高は市場の注目度が高い。
 15日ニューヨークとフィラデルフィアの地区連銀製造業景況感指数は注目。
 地区連銀経済報告(ベージュブック)もこうした米経済の動向読み解く材料に。

・ランキング:主要上場投資信託(ETF)2014年騰落率ランキング(13年末と14年末比較)
 売買高最多の「日経平均レバレッジ・インデックス連動型」 <1570> [終値12750円]12%上昇、第9位。 

 1位上海株式指数・上場50連動型 <1309> [終値37850円]年間騰落率93.8% 香港相互取引や利下げ追い風

 2位NEXT FUNDインド株式指数 <1678> [終値145円]45.5% 3位SPDR S&P500 <1557> [終値24620円]28.8%
 
 5位上場インデックスファンドJリート隔月分配型 <1345> [終値1950円]24.7% 賃料上昇期待で好調。 

 7位マザーズ・コア <1563> [終値3505円]17.4% ミクシィの大幅高寄与。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち15指数が下落。

上昇1位ベトナム週間騰落率4.4%(13年末比騰落率12.9%)2位トルコ2.6%(29.3%)3位フィリピン2.4%(25.7%)
下位25位ギリシャ▲6.8%(▲33.0%)24位スペイン▲6.1%(▲2.0%)23位カナダ▲2.5%(5.6%)18位日本▲1.5%(5.6%)13位米国▲0.5%(7.0%)

 2013年末比騰落利率 1位アルゼンチン56.9% 2位上海55.3% 3位インド29.7% 4位トルコ29.3% 5位フィリピン25.7% 
 最下位ロシア▲45.8% 24位ギリシャ▲33.0% 23位ブラジル▲5.2% 22位韓国▲4.3% 21位英国▲3.7% 20位仏▲2.7%  

・終わらぬ資源安 世界を揺らす。
 「原油市場は明らかに供給過剰。この問題を解決するには数年かかる」アラブ首長国連邦(UAE)マズルーイ・エネルギー相。
 「逆オイルショック」昨年11月末の石油輸出国機構(OPEC)総会の決断で原油安基調に。減産見送り1ヵ月半。
 原油相場は3割超の急落、その激震が非鉄金属や穀物など幅広い商品にも広がった。
 商品の大口需要家中国の成長鈍化に、経済・政治に多くの火種抱える欧州、さらには商品安に伴う資源国の経済不安。
 ドルの上昇基調もドル建てで取引される多くの国際商品には下げ圧力となる。

 原油:価格急落、底値なお見えず。OPEC総会(6/5)シェールが焦点。
 金:米利上げ観測が逆風。安値水準では実需の買い入りやすく。
 非鉄:中国の景気減速が重荷。銅は39万トンの供給過剰に。
 穀物:新興国の需要底上げ期待薄。トウモロコシ、大豆は弱含み。(日経ヴェリタス)

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