
扉を開いて(アベノミクスの投資学)
- 2013年04月14日
- 株式投資・経済ニュース全般
2013年4月14日(日)はれ
・アベノミクスの投資学 「2年で物価2%」に勝つ10か条
ニッポンを覆いつつあるのはマネーの覚醒。預金などに眠っていた資金を「生き金」に変えたのは円安と株高。
1.「持たざるリスク」に注意せよ:「貯蓄は安全、投資は危険」はデフレ思想。価値の上がる資産を持たないリスクを考える。
2.預金は増えない:「Cash is King(現金は大様)は終わり、預金だけでは相対的な価値上昇に負ける時代に。」
3.債権はインフレに弱い:金利が上がれば債券価格は下落。国債買うなら金利変動する「変動10年」の個人向け国債。
4.インフレ対応資産含む分散投資を:決め打ちの一本足打法は危険な時代。分散投資で負けない工夫。
5.円資産→外貨資産:為替は当面円安方向に。外貨資産で為替差益を狙うと同時に「輸入インフレ」への備えも。
6.預金、債券→株、不動産、商品へ:過去の歴史や各国例から見て、インフレに強いのは株、不動産、金など商品というのが基本原則。
7.年金は「減る」:現役世代の収入は物価連動で増える可能性があるが、リタイヤ世代の年金は仕組み上、物価上昇に負ける。
8.自分の「リスク許容度」を知ろう:投資に回すお金は生活基盤を壊さない範囲が鉄則。リターンは自分のリスク許容度との見合いで。
9.「出口戦略」が重要:デフレ時は「買って忘れろ」も今後は出口戦略が重要に。売り時や売りやすさ重視へ。
10.「リスクシナリオ」にも目配り:「2年で2%」の物価上昇目標達成に保証はない。シナリオ通りに行かない事態も一部組み入れる。
・世代別のリスク資産割合「100マイナス年齢」30歳であれば70%に。
・期待の2分野 有望銘柄を探る。
外債投信:外貨預金では2%という物価上昇に勝てず、外国株式もハイリスクハイリターンの色彩が濃い。
外国債券にはインフレに負けないリターンを得られる利点があるうえ、リスクも株式投資より低い。円安進めば為替差益も見込める。
株式投資:期待インフレがテーマ。株価と期待インフレの関係はリースや小売りなどの相関性が高い。
リースは保有資産の価格上昇思惑。小売りは「コスト意識強く、インフレによる売上高拡大が利益増に結び付きやすい」
・海外マネーが日本の不動産に押し寄せている。不動産関係者が描くのは資金流入の拡大によって地価がプラス圏に浮上するシナリオ。
不動産はインフレに機敏に反応する一方、「株や債券など有価証券の値動きと相関性が低い」
インフレ・ヘッジの機能と価格上昇の両面に着目した投資が増える可能性も。
個人の有力な投資手段となるのが不動産投資信託(REIT)やREIT組み入れる投資信託、不動産関連株など。
・円相場、4年ぶりとなる1ドル=100円台への下落をうかがう展開となっている。
対ユーロでも11日に1ユーロ=131円前半とおよそ3年3ヵ月ぶりの円安水準に下落。
オーストラリアドルに対しては07年以来となる1豪ドル=105円台に値下がり。
国内外で注目を集め続ける黒田日銀。1ドル=100円を巡る外為市場の攻防は持ちこされた。
・中国鳥インフルエンザ「H7N9型」見えない脅威。国境超える流行なら世界経済も直撃に。
市場も鳥インフルに揺さぶられ始めた。中国株式市場では食品や航空、ホテルなどの株価下落。
タイ株式市場では10日、食品大手チャロン・パカパン・フーズが一時8%安と1年半ぶりの安値に。
・会社がわかる 特集日機装 <6376> [終値1238円]「シェールガス」「医療」マーケットが注目する2大テーマに密接にかかわる企業。
シェール革命、大きな商機。輸送用やプラント向けポンプ需要狙う。
一段の株価上昇には透析装置の海外販売の動向がカギ。中国で透析装置の存在感高めること。
・海外から商品を輸入して販売する小売り企業が円安対策を急いでいる。
多くの企業が為替予約を進めており、業績の影響は当面限られそう。
ニトリHD <9843> [終値7120円]「今年1年は死にもの狂い」
同社の仕入れ予定分約3割を1ドル=82円程度で為替予約、想定される今期の決済レートは1ドル=93円と見ている。
前期実績比約13円の円安。同社は1円の円安が年間11億円のコスト増要因。今期は全体で140億円程度の影響。
ABCマート <2670> [終値3710円]商品全体の約4割が海外から仕入れるプライベートブランド(PB=自主企画)。
うち4割程度で1ドル=約70円で取引するオプション契約結ぶ。円安で14年2月期は10億〜15億円程度コスト増見込む。
ナガイレーベン <7447> [終値1735円]
海外生産比率4割占め、日本に輸入。取引約8割を為替予約しており、円安の影響はしばらく先に。
良品計画 <7453> [終値8940
海外から商品を輸入する一方、国債の商品を海外に輸出もしており、両方合算すると「為替の影響はほとんど消える」
・海外投資家による日本株への資金流入が再び勢い増す。急ピッチの上昇により上値では利益確定売りが出やすい。
今月下旬から本格化する3月期決算発表に市場の注目が集まる。
緩和策発表日(4日)の前日終値からの日経平均株価の上昇幅は1100円強に達した。東証1部売買代金は7日連続で3兆円突破。
物色の対象は円安の恩恵受ける輸出株から、緩和効果の期待できる不動産や金融まで幅広い。
今後の焦点は3月期企業の決算発表。海外マネーの流入が途切れず、個人の売りを吸収できるかも注目。
・主要な国際商品が全般に下落傾向。代表的な国際商品指数は4月に入り、一時9ヵ月ぶりの低水準に。
欧州や新興国を中心にする景気停滞への懸念から原油需要見通しの伸び鈍化するなど、商品需要の減退が意識。
・OUT Look:今週の株式相場は1万3500円を軸にもみ合う展開か。
日銀のよる異次元緩和を受けて株式相場は急ピッチで上昇。利益確定が指摘される。
日経平均は一進一退の値動きに1万3200〜1万3700円前後で推移しそう。
海外投資家を中心に幅広い銘柄が買われ、11日には1万3549円16銭と約4年9ヵ月ぶりの高水準まで上昇。
外国為替市場で円相場が1ドル=100円目前に足踏みしていることも輸出関連株を買い進みにくい要因。
月末に向けては3月期企業の決算発表が本格化する。
今週はゴールドマン・サックスやインテル、グーグルといった主要企業の1〜3月期決算が発表。
18〜19日は米ワシントンで20ヵ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議開かれる。
「日銀の政策への批判が強まれば円安ピッチが緩やかになる可能性も」指摘。自動車や機械、精密関連など軟調な場面も。
・Wall Street:今週の米株式相場は高値圏の値動きか。
日米の緩和的な金融政策が相場を下支えすると見方ね強く、最近の市場予想を下回ることの多い米景気指標にも株価の反応は限定的。
最大の注目材料である米主要企業の決算で大手銀やIT(情報技術)の業績が市場予想を上回れば、投資家の買い安心感呼びそう。
今週はゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカなど金融軸に、グーグルやマクドナルドも予定。
内需型企業の好業績が見込まれる半面、景気鈍化懸念がくすぶる新興国の収益動向を不安視する向きは多い。
米経済指標では16日に3月の米住宅着工・完工件数や米消費者物価指数(CPI)発表。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派51% (前回比-9)弱気派20%(同+4)中立派29%(同+6)
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要な25の株価指数のうち約7割が上昇。
イタリア国債入札が無難な結果となったことなどから、欧州株はおおむね堅調。
上昇1位ギリシャ週間騰落率12.6%(12年末比騰落率2.1%)2位日本5.1%(29.7%)3位アルゼンチン4.5%(21.3%)4位スペイン3.1%(▲1.6%)
下位25位ベトナム▲1.7%(19.5%)24位台湾▲1.5%(1.6%)23位インド▲1.1%(▲6.1%)22位上海▲0.8%(▲2.7%)
・株価上昇、戦後2番目のスピード。
週明け15日は今回の上昇相場が昨年11/14に始まってから、100営業日目。12日まで99日間の日経平均株価の上昇率は55.7%に達した。
15日も株価横ばいだと100日間では1952年10/1から58年2/4までの74.8%に次ぐ戦後2番目の急騰に。
「危機のあとはバブル」という経験則通りの展開に。
・3メガバンクの業績好調。2013年3月期株式減損額の減少などで、3行合計の連結純利益2兆円強と7年ぶりの高水準になったもよう。
前期決算では「足元では悪い材料が見当たらない」と。株式市場上昇で保有株減損額は圧縮、金利低下で国債の含み益増加。
不良債権処理損失は低水準で推移、一方利ざやの厚い海外融資が伸びている。
好業績が続くかどうかは、金融緩和による景気回復で国内融資の量が増えるかどうかにかかっている。
市場ではアベノミクスによる景気回復で資金需要が徐々に回復し、銀行の収益を押し上げるとの期待が今のところ強い。
5月の決算発表で3メガ銀の首脳発するメッセージへの市場の関心が例年以上に高まりそう。(日経ヴェリタス)
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