2008年8月9日 証券新報株式講演会
【日本一強気な諸寄泰明氏 VS 日本一弱気な早見雄二郎氏】
第一部 早見雄二郎氏
上がれば買えばいい!下がれば売ればいい!ただそれだけ!
問題はチャートでもなんでも見方が変われば、解釈が変わる。
大きな味方と小さな味方を区別する
今年の株式相場のスタート 日米ともに大幅な下げ 米国は25年ぶりの下落率 今年を暗示に
年初の3日間は1勝2敗では年足陽線の確率43%
1月〜4月までの月足 ●○●○(○陽線●陰線)パターン戦後3回(今年で4回目)全てその年の日経平均は陰線に
●STARTから危うい方向性を示唆
一白水星の星回り (白紙に戻す 水は変化 高いところから低いところへ落ちる)
前回は99年 その前が90年 変化転落の年
50数年ぶりの記録 日経12連敗 GM株価10ドル割れ
90年に崩れ始めた時はどんな経過に・・・
日経平均 89.12 38915円→90.4 28002円(28%下落)→90.6 31195円(11%上昇)→90.11 20221円(35%下落)
NYダウ 07.10 14198ドル→08.1 11634ドル(18%下落)→08.5 13132ドル(12%上昇)→08.7 10827ドル(17%下落)
【ITバブルの底打ち】
2002年10月大底は10年移動平均線でうつ →ITバブル 2000年天井 (2年9ヶ月 下落率-38%)
日経平均は10月天井として9ヶ月で-24% 10年線も割り込まず
戦後最悪の金融危機・経済危機ならITバブルより、はるかに上回る下げであってもいい訳である。
『本当に恐ろしい局面はこれからではないか!?』
●24ヶ月移動平均線を大変重要視している だましがほとんどないから
15ヶ月線と24ヶ月線がデットクロスする時に大天井を確認
S&Pは今月15ヶ月と24ヶ月線がついにデットクロス
FT100は今月 15ヶ月と24ヶ月線がデットクロス
NYダウもまもなくデットクロス
日本は2008.2 TOPIXはデットクロス 2008.4 日経225がデットクロスになる
15年間に過去3回日経平均はデットクロスになる デットクロスになってから30%以上下落している
13000円付近から30%下落すると・・・
【しかし】
短期的にみれば上に行きたがっている。
大きく下がれば反発するのも不思議ではない(反発局面に入っても不思議ではない)
会員にはトヨタ自動車を空売りしていましたが損切り(6%マイナス)ドテン目先は買いに。
ではどういうものを買う?
1.温暖化防止に絡む環境関連
2.資源は奪い合い 食糧も含む
3.新型インフルエンザ 鳥インフルエンザ
これは全世界的テーマで簡単には終わらない。
個別銘柄でにおいては
1.(6674)GSユアサ(519円) 全員参加型 空売りが踏み上げに
2.(6326)クボタ(769円) 業績安心
3.(3107)ダイワボウ(274円)新型インフルエンザ 三角持ち合い離れ 秋風が吹く頃に動きが
早見からダイワボウを取ったら何が残るか・・・
一貫して見つめてゆくと・・・
短期と長期を見極めながらも短期は利益を重ねてゆく
大きいトレンドは、まだまだ下向きである。
第三部 証券新報社編集局長諸寄泰明氏
【好材料はポケットに】
冒頭ホワイトボードに、日軽金 153円 昨年高値346円 と書き
「これを今買えますか?」いくら半値になっていたとしても今は買えないと思います。
凸版印刷が太陽光発電のバックフィルター生産するといいます。
東洋アルミが世界シェア30%から2010年には50%へ
その東洋アルミの親会社が日軽金
アルミ市況が高騰したらこの株に!
現状の株式市場も好材料がポケットに詰め込まれている(隠れているのである)
3/17 大底を打ち4年間は上昇へ 50年ぶりの買いチャンス到来
きっかけはなんであろうか?
それはいつでも『オイルダラー』である。
クウェート対日投資3倍の5超円に
世界の富は中東に置いてあり、それが循環する。
ヨーロッパ経由でオイルダラーが入っている 日立 重工 新日鉄 ・・・
スケールは前回・前前回のオイルショックより規模が違っている それも莫大に!
ヨーロッパのファンドが5%ルールに出てきたらオイルダラーと思ってください。
【新日鉄マジック】
企業業績が減益幅拡大 価格交渉中は数字厳しめに出す
四半期ごとに減益幅は縮小してゆくはず(値上げでその分がオン)
スタート台が低いということは今後温かくなってゆくはず
中国は経済過熱防止から融資規制緩和へ
世界の構図が変わったところに日本のビジネスチャンスが訪れてきている
新日鉄は再々の値上げ交渉で前回41%減益から20%減益になっており、サイドの値上げ交渉でトントンになるかもしれない
【渾身の一発】
日本のビックチャンスは『環境』『食糧』
前回の渾身の一発は(7011)三菱重工と(6326)クボタ でした。
今回は食糧関連 油は使わなければ辛抱できるが食べ物は・・・
世界の穀物の在庫量は15% 大穀物地帯の干ばつでも起きればパニックにも
新興国は農業効率が悪い 日本のチャンスは農業機械
すべての農作物に農業肥料低減を研究開発している(6310)井関農機(236円) を渾身の一発にします。
日本一弱気の早見氏も強気の諸寄氏も農業関連で一致しました。
諸寄席氏は今回で講演会を最後にしたいような弱気な発言もありました。
早見氏の自信のある言い切りが印象に残りました。
なれててうまいなぁ〜 声も響きました。