コロ日記

　　　『株リベンジの条件』（2012年1月7日証券会館）

　　　増田経済研究所主催

　　　『株のリベンジの条件』出版記念セミナーです。

　　　特別講演会　杉村富生先生
　　
　　　「新春です。元気に行きたいと思います！！」との第一声です。

　　　【株式は死んだのか】

　　　皆様はここ生きながらえてここ（証券会館8階）に来てる選ばれし者達です。
　　　アメリカでは株が死んだといわれたウォール街でのキャンペーンの時に、
　　　メリルリンチは株は死なないとキャンペーンを張りました。

　　　1981年1月レーガン大統領登場。アメリカは偉大キャンペーン！！

　　　証券市場活性化、企業の改革、そして国が活力取り戻す。

　　　株安の国に国民が幸せにならない。それから18倍の大暴騰が起こりました！！

　　　当時0.98倍のPBR（株価純資産倍率）でアメリカでは株式の死と言われました。

　　　今の日本は0.93倍とそれ以上の水準です。

　　　私（杉村氏）は全国を回ります！！
　　　投資家の皆様は証券関係者からのアタックを待っていると思います。

　　　証券会社は29社が廃業しております。

　　　この廃業したところはまだ体力が残っていましたが従業員に退職金も出し、経営者もいくばくかのお金を手にできるうちにと決断。

　　　お金の無いところは廃業もできないような状況です。

　　　それが大底のシグナルではないでしょうかと。

　　　株価の天底のシグナルはいくつかあると思います。

　　　大震災前のPBRは1.29倍、2010年4/5、日経平均株価11339円の時は1.45倍、

　　　今は東日本大震災は克服すると思われPBR1.29倍には回復してゆくはず。そうなれば日経平均は11800円に。

　　　そして1.45倍になれば13000円となっていきます。

【投資戦略】

年明けから猛烈に物資が東北に運ばれております。

そんな中いつまでもPBRが1部市場で0.92倍、2部市場に至っては0.64倍という数字がいつまでもあるわけがない！！

企業がお金を使わず貯め込んでいてROE（株主資本利益率）が上がらなかった。

（ROEとは株主資本を使ってどれだけ利益をあげたかを見るのに用います。株主重視の経営の重要指標で当期純利益÷自己資本が計算式。）

今後増配、自社株買い、M&A（買収・合併）が増えてきます。

そうなればROEは上昇し、PBR1.0倍は射程距離内となってきます。

2012年内日経平均株価は12000円もありうると思っております。

その国々にはあるべき株価水準というものが存在すると思っております。

時価総額400兆円で日経平均38915円

名目GDP（国内総生産）に対して時価総額50％〜80％で推移しております。

現在255兆円で53％となっており、下値はたかが知れてるところ。

80％目指していきます。

バブル崩壊以降はボックス圏で推移しております。

この時代の株式投資戦略は「安いところを勇気をもって買って、高いところを勇気を持って売る」ことにつきます。

今後のテーマは「復興」プラスαになってきます。

頼りない野田政権の政策課題は「東京大震災」に備えるというところもあります。

【為替】

為替はユーロ大暴落（対円で1ユーロ＝85円）ドル安（1ドル＝65円）をピークに反転か？

2007年以降GDPに対してどれだけ国債を買ったかを見るとイギリスは15％、アメリカは12％に対してECBは2％と買い余地があります。

ECBは無制限供給的な策を1-3月にもう一度やってくるはず。

ギリシャスタイル（モデル）民間銀行等にリスクを取らせるやり方は今回限りと言っています。

それが招致徹底できずにいるようなところ。

イタリアの2/1の10年物国債が売れれば3月5年債や4月の3年債は大丈夫。

10年債の償還は3年債で乗り切ってもいいのである。

【量的緩和】

ECBは間接的な量的緩和を行っています。

日銀も4月以降お金を出してくると思われます。為替が60円に突入したらなんでもありの政策を売ってくるはず。

欧州銀行は自己資本比率9％以上にするアクションプランを1/20期限に提出し、そして審査となる。

総資産を圧縮するしかない。その前倒しでの作業が行われたのではないか。

総資産は国債、投資、貸付であり圧縮するには国債を売って投資を引き揚げ、貸しはがしといったようなところ。

但しアクションプラン提出するのにはそんなことは出来ず、それまでにやってきたということ。

節分頃からすべてが解消する。

【日本株】

先日米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が出資している福島のタンガロイ社へ起工式出席で初来日しました。

それだけできたとは到底思えません。

日本株を買ってるはず！！

私は「川底の金貨を拾おう！！」とのキャンペーンをしています。

銀行株が大化けすると思う。みずほは300円になってもいい。

これから買えと言ってるわけではないですよ。

私が買ってるから皆様に買えとは言えません。

ただこの値段は私の買値よりまだまだ下ですからね。

金融危機は克服される。

普通預金を下ろして株を買おう！！

外国人が投げ捨てた金貨を買おうではないか！！

2012年3月期最高値更新する銘柄が152社もあるんです。それらが川底の金貨でもあります。

ここで企業にお金をかけることです。

【株を持ってないと・・・】

これまで公的債務残高比率が世界一となってきます。5年後270％に。

こうなってくると国が立ち直れない。立ち直るためには個人のお金を国に移転するか踏み倒すか。

株を持ってない人は泣くことになると思っています。

この5年間に何かあります！

【トレンド転換】

40年の円高トレンドが大転換してきます。

そうなってくると大企業の株を買うこと。

1〜3月期は小型株の動きに注目していきます。

今年は辰年！辰は立つ！！立たない皆様（高齢者の多い会場）も立って頑張りましょう！！

私は「弱気」は言いません！！

歯切れの良い力強い年頭の特別講演でした。

「私はみずほを買ってますので皆様へは進められません。価格は今の方が安いです。」なんて

所々に笑いも交えて引き込まれ時間の経過もとても速かったように感じました。

ところどころ抜けているところもあり、数字が間違ってメモしてしまったところなどもあるかと思いますが

だいたいの概要はこんな感じでございました。

続いては著名評論家の個別銘柄の行きかう座談会へと移っていきます。

新春座談会では各著名な株式評論家の方が個別銘柄も詳しくお話ししております。

続きは　http://www.koronoasa.com/blog/?p=5294

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