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昔は配ってたんですよ・・・

ミョウジョウ・アセット・マネジメント菊池真氏 株式セニナー(2013.12.21)

2月 11th, 2014

   ミョウジョウ・アセット・マネジメント(株)代表取締役 菊池真氏

  約3ヵ月に一回の株式セミナーが2013年12月21日(土)東京人形町で開催いたしました。

  9月の前回(2013.9.21)はオリンピック祭りがあって市場参加者が99%強気で旗を降ろさない状況と。

  日経平均株価が1万4000円台のもみ合いで、中間決算の業績受けて1万4000円を割っていくような・・・

  11/11まではほぼ予想通りでした。

  ところが米雇用統計が強く、日経平均は1万5000円を超えてきました。

  そしてザラ場高値1万5942円をまさに捉えるような展開となって来ています。

  11月の下落が警戒される中で、日経225の予想EPSが902円から976円へアップデートされ、

  これを見て短期投資家の仕掛けが入ったようなところも。

  EPS902円ならPER16倍で1万4450円。976円ですと16倍で1万5600円とのロジック。

  トヨタとメガバンクの上方修正が金額的に大きく、全体を押し上げた恰好になりました。

  中間期の決算発表では、良いところは上方修正をきっちり出してきています。

  ただ悪いところは中間決算では下方修正を出していないか小幅の下方修正にとどめている企業も多いところ。

  その中で日東電工が正直に下方修正。中間期では小幅な修正でした。

  このような企業が今後出てくると思われます。

  正直でない企業は2014年3月の期が明けてから下方修正を出してくることも。

  となると日経225のEPS=976円を素で信じると危ない感じがします。

  さて、米連邦準備理事会(FRB)は量的金融緩和の縮小に動きました。

  過剰流動性相場の終焉、バリエーション拡大による株価上昇はなくなります。

  株価上昇は業績拡大による当たり前の状況に戻ったと言えるでしょう。

   【短期的見通し】

短期とはおよそ3ヵ月以内とします。

企業の業績に視点が移ります。

となると10-12月期業績が出てこないと判断がつかないとなります。

日経平均はザラ場高値を超えるかもしれないが、超えないかもしれません。

最も大きく超えてくる状況になるとは考えていません。

10−12月期業績が発表される1月から2月始めごろまでは1万5000円台のもみあいとなることでしょう。

1万5200円買い〜1万5800円売りのせいぜいそんな展開ではなかろうかと思っています。

需給を見てみると、中長期に外人投資家は売り買いしていません。

判断材料としてはNT倍率を見てください。

NT倍率は2000年以降で断トツで高い値を示しています。

日経平均先物はヘッジファンド中心の短期投資家が多く売買しております。

現物取引は中長期投資家が中心となり、日経平均先物だけが買われてる。

短期投資家が買い上がっている状況かと。

アベノミクス相場の初期は、短期投資家が買い、1万円乗せ。その後NT倍率は下落。

相場が上昇している中で、NT倍率が下がる現象は、中長期投資家が買いに出てきてる証拠と。

5月ゴールデンウィーク明けにはNT倍率が急上昇。

その後は・・・記憶に新しいところですね。

このままNT倍率が上げ続けることはない。

近いうちに急落は起こるのではないかと考えています。

現にこの2週間ぐらいで日経平均がストンと200円ぐらいの急落があり、予行演習的な感覚と思っています。

どこかで400〜500円安があるのではないかと思っています。

もし日経平均が以前のボックス相場の上限の1万4800円を割り込むようだと「何か」を織り込んできたと言えるのではないでしょうか。

中長期投資家はまだ売りも買いもしていない。

積極的な買い手に転じるような、彼らの評価されるインパクトのある政策は出てこないし、更なる業績上方修正も期待できない。

短期投資家のポジション調整が入るだろう。

【中期的見通し】

はじめは円安・株高、そして円安・株は横ばい、円安株安となっていく。

予想する流れには変化はないが、次の展開に入るスピードがやや後ずれしている。

いつ市場の見方が変わるか?

日本株のピークアウトの時期は、最も早くて2014年2月、10-12月期の業績発表が出てくる頃。

あるいは5月。消費税が上がり、来年4月金融緩和でETFの大幅購入枠拡大など日銀が政策出すも業績発表で売られる。

または8月、4-6月期消費増税も政策等で大丈夫と言っていたものの、4-6月期の実績が出ると「これはまずい」と考えてくるパターン。

いずれにせよ2014年年末は日経平均は1万円割れの公算。

ポイントは2014年度業績見通しです。

起こることは一つでも市場関係者の多くがどうとらえるかで時期がずれ込みます。

日経ヴェリタスの来年の相場見通しアンケート。

高値見通しは日経平均でおそらく低い人でも1万7千円。高値2万円も少なくないでしょう。

菊池真は年末安値9千円、1月高値1万5750円。(会場は「ええ〜」との声も・・・)

日経225のEPSが700円になり、PRE14倍で9800円。

「円安進行でも企業業績に対する好影響が少なく、悪影響が顕在化」&「日銀はおそらく来年4月に追加緩和(緩和策は拡大方向)」

→円安ドル高進行。

円安株高→円安でも株高にならない(株の為替離れ)→円安株安。

しかし強気派の声が予想以上に大きいため、外人投資家がいつ上記に気づき売り始めるかが問題=スピードの問題。

【長期的見通し】

これまでと変わらず。

日米の金融政策の方向は円安ドル高進行(過度な円安進行)。

日本でインフレは発生するが、所得増加を伴わないコストプッシュ・インフレ、最終的には長期金利上昇で財政は行き詰まりへ。

ただ長期金利が上がるのは最後の最後です。

日銀や政府は生命線であり支えるはず。

長期債は外人は持っていない。

持ってないものは売れない。

日本株は3割を外人が持っている。持っているものは売れる。

長期金利が上昇してきたら終わりの始まりです。

2%を超えたら完全にアウトです。

成長戦略で医療とか雇用とか農業とかに踏み込めるかどうかを外人は観ています。

外人はなかなか肝心なものが出てこず、少しイラついてきているところ。

秋から冬、年明けは外国人からのアベノミクスへ疑問の声も。

「資産防衛」円資産をドル資産へ。

現物投資の方はインバースETFで下げを取ることも。

昨年11月初め「円安恐慌」という本を出しました。

もう一度お読みいただき確かめてください。

状況を天気に例えます。

天気図で見ますと台風が発生しています。

まだまだ東京は晴天が続いていますが、確実に台風は来ています。

天気予報では実感がわかず、実際に雨が降ってこないと信じられない人も多いかもしれません。

でも、一粒でも雨が降ってきたと自分で思ったら観念して、僕のシナリオを信じてください。

会場はまたしても「し〜ん」となってしまっております。

次回は3月29日にお会いしたいとおもいます。(2013.12.21)

  詳細・お申込み

  https://www.directform.info/form/f.do?id=3266

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20年以上の日本株運用経験を持つ代表取締役 菊池真のマーケット・コメント、
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